2017年4月24日星期一

17.テストリポート、バグリポートと変更連絡票 18.リリースの準備

17.テストリポート、バグリポートと変更連絡票
会話の背景:
コーディングに入りますと、それに伴ってテストも始まる。
テストをすると、テストリポートや、バグリポート、および変更連絡票などが発生する。これらのドキュメントの規約も関係者のあいだで意識をさせて、共通な行動を行うよう、努力が必要である。
登場人物:
石田― PM
鈴木― PL
山田、田中、前田― PG
会話:
石田:こんにちは。
現在コーディングに入りまして、テストも徐々に始まります。それにより、テストレポートや、バグレポート、および変更連絡票などが発生しますので、今日はテスター、SE、プログラマーにも集まってもらって、これらのドキュメントの規約などに関して議論してもらおうと思います。
鈴木:そうですね。まずテストリポートからはじめましょう。
ここで言うテストは機能テストと統合テストです。われわれはテスト計画通り、自分が担当しているところの機能をちゃんとテストしなければなりません。その結果をテストリポートとして書いてもいます。テストリポートでは、まず、見出しの部分には、テスターの名前を書いてください。それと、テスト対象となるモジュールの名称、バージョン、テスト環境、データベース環境および使っているデータベースの名称、それと関係している外部のシステムなどを記述してください。
そのテストの内容としては、各テスト項目は一行になると思います。あるモジュールに対してのテストはまとめて一緒においておく。各行には、番号、テスト機能、テスト対象、テスト内容、予想結果(画面変化、データベース変化など)結論、注釈、バグの重要度などがあります。
山田:今回のテストでは、自動的な管理ツールをつかいますか?
鈴木:今回は、自動的な管理ツールは使いませんので、Excelフォーマットを記述してください。その上で、もしハイパーリンクで、テスト結果の間(あいだ)に、また関係の項目間(あいだ)を連結できればベターだと思います。
山田:わかりました。バグリポートはどうでしょうか?
田中:バグリポートはテストリポートからとってきますが、エラーが出た項目をそのままコピーしてくることはいけません。バグリポートは開発者あるいはプログラマーにフィードバックするので、各バグに関して、以下のような項目が必要です。
バグ番号、バグ現象、発見者・テスター、対応したテスト番号、改修優先度、など。このバグリポートをチームリーダーに渡して、リームリーダーより、作業の指示として関係するプログラマーに配布します。
石田:おそらく、コーディングに入っても、お客さんの都合により仕様の変更、また不具合により仕様の変更をすることがしばしば発生します。それらの仕様変更などに関してもドキュメントを書いて、ちゃんと管理しなければなりません。
鈴木:そうですね。一部はバグともいえますが、実際は仕様が曖昧とか誤っていたこともあります。またユーザーが新たな要求を出してくるこももあります。この場合は、大抵SEが関係者と相談し、変更連絡票を書くことが必要です。
変更連絡票には、以下の項目が必要です。
変更連絡票番号、現状、新たな要求、関係した機能、変更優先度、など。
ほとんどの場合は実際的には新しい仕様ですので、ここまでの要求定義と同じように、必要な画面設計や、機能フロー図、またビジネスルールなどの補足情報を添付することが必要です。
前田:そうすれば、コーディングのほうは、これらの仕様変更に従って、新たな作業をしなければならないでしょうか?
鈴木:基本的にはそうですが、全部ではありません。
ということは、バグリポートでも、変更連絡票でも、仕様変更でも、チームリーダーがチェックすることが必要です。これらがもたらす問題点は全部が一気に解決できるわけではないので、やはり優先度により、重要性、まだ既存システムの変更の大きさにより、計画しなければなりません。
おそらく、一部はプログラマーに戻して、改修や新規機能として作業してもらいますが、一部は時間や資源、また予算の制限で、すぐやれないかもしれません。それと、ユーザーの要求は、ここでもまだはっきりしていないこともよくありますから。
田中:その時は、ペンディングリストを作ることになると思います。このリストは、今すぐやれないですが、やってほしいことを記述しておきます。ペンディングリストは変更連絡票と似ていますが、およそ以下の項目が必要です。
ペンディング番号、提出者、提出日、概要、ペンディング詳細、ペンディング理由、関係した機能、作業優先度、など。もちろん、変更連絡票と同じように必要な補足情報を添付することもよくあります。
石田:ことろで、今回の開発では、バグ管理、変更管理には何かツールを使うでしょうか?
鈴木:本来はツールをつかりですが、ただし、今回はEclipseをはじめ、StrutsやHibernateなどフレームワークもあるし、皆さんには勉強することがいっぱいなので、テストやバグのほうはとりあえず手で管理するになっています。
次回のプロジェクトでは、BugzillaかGNATSなどオープンソ系のバグ管理ツールを使う予定です。
石田:了解しました。それでしたら、今日のミーティングはここまでで終わらせましょう。

18.リリースの準備
会話の背景:
リリースすることは出荷することと似ている。お客さんにシステムを納品することである。ただし、開発プロセスが反復型開発プロセスの場合はリリースが何回かあるので、ここで話すリリース説明会は、そのことを指す。リリースにおいて大事なことは、全てのドキュメントをまとめること。システムをリリースする際には、単にコードだけではなく、開発全過程(かてい)で作り上げたドキュメントも整理または更新して、纏めてお客さんに渡すことが必要である。
登場人物:
石田― PM。鈴木― PL。山田、田中、前田―PG。
会話:
石田:こんにちは。
最近、システムが予定通り出来上がっていますので、来週には一回目のリリースをすることになります。今日は、皆を集めて、ユーザーへのリリース説明会を準備することについて相談します。
鈴木:まずは、今回リリースしようとするシステムの機能は、リリースプランにより説明しましたが、今回リリースする実際の内容には再び何が含まれているかを明確にする必要があります。
リリースノート、WARファイル、DB設計書、ソースコード、テストリポートなどがあります。
石田:その中身を皆さんに詳しく説明してもらえませんか?
鈴木:はい。
リリースノートは今回リリースする内容の纏めです。まずは、リリース番号、リリース日付、またリリース責任者などを明確にかかなければなりません。
そのあと必要なのは、今回リリースしようとする機能のリスト、または、前回のリリースと比べて機能の変化を記述することにします。具体的にいうと、新規追加した機能、改修した機能、削除した機能、およびそれぞれ関連したモジュールあるいはクラスの変化を記述すること。
前田:データベースの変更も書くのでしょうか?
鈴木:そうです。データベースの変更を記述することも必要です。すなわち、今回リリースしようとするシステムのデータベースが、前回リリースと比べてデータベースにはどんな変化が起こったかを記述しなければなりません。
具体的にいうと、新規追加したデータベースまたテーブル、またビューあるいはストアードプロシージャ、それと、改修したもの、削除したもの、およびそれぞれに関連したシステムのモジュールやクラスの変化も記述すること。
前田:テストの結果も?
鈴木:そうです。テストの結果もリリースノートに入れたほうがいいと思います。
内容としては、今回テストの状況や増えるか減るかの傾向なども説明したほうがいいと思います。これで品質管理をちゃんと行っているかどうかを説明できます。
石田:リリースノードはわかりますが、お客さんに送る資料はどうなるでしょうか?
鈴木:リリースノートそのものはただのまとめですから、実際のリリース資料は以下のようになると思います。
まずは、ソースコードまたはシステムのバイナリコード、それと、データベース、そのスキーマとサンプルデータ。また、分析設計資料も必要です。これは、ここまで書いたユースケースや、画面設計と帳票設計、クラス図やシーケンス図などを考えています。
最後はテストリポート、バグリポート、と仕様変更連絡票があります。
最後の最後ですが、ユーザーから要求された資料、例えばお客さんとのミーティングの議事録の一部なども必要だと思います。これらの資料はそれぞれの担当者に準備してもらいます。全ての資料は、会社のドキュメント規約により、改修してもらって、ちゃんとした形で出さないといけません。
石田:説明会では、これからの継続開発またメンテナンスに関して議論することがでてくると思いますから、その点についてはどう考えているのでしょうか?
鈴木:そうですね。
われわれの開発手法は反復型RUPあるいはスパイラルになっていますので、今回のリリースはそのスパイラルの一環として位置づけています。そのため、今後の作業に対して、ここまで議論したいろいろな成果物に関して、次回のリリース時に、どんな成果物が必要か、どこまで必要か、また次回リリースするときに期待されるものなどに関しては、われわれもいま検討しています。それと合わせて、今回の開発成果をみて、これまでのリリースプランを新たに更新することもお客さんと相談する必要があります。
石田:それでしたら、なんとか安心できるという感じですね。ところで、来週、お客さんのところへ、だれが行く予定でしょうか?
鈴木:来週は、とりあえず山田君と私で、一緒にいくつもりですが、よろしいでしょうか?
石田:それはいいと思います。お二人で準備してください。
それと、リリースノートができましたら、行く前に、私のところにも一部送ってください。
鈴木:わかりました。
石田:皆さん、ここまでがんばってもらって、どうもありがとうございました。それでは、今日のミーティングはここまでです。皆さんお疲れ様でした。

没有评论:

发表评论